在宅勤務のデスクには、大きな机や高性能なパソコン、大型モニター、外付けキーボード、マウス、高価なマイクが必要だと思われがちである。
しかし、私が仕事に使っているのは、机と椅子まで含めて7つだけだ。幅58cm、奥行40cmの小さな机にMacBook Airと15.6インチの外部ディスプレイを置き、この環境で会社員のウェブディレクターとして働いている。ブログやnoteを書き、Podcastの撮影・編集・投稿も行っている。
結論からいえば、現在の仕事で大きく困ることはない。
私が目指しているのは、道具の個数を限界まで減らしたデスクではない。自分の仕事が無理なく成立する「必要十分なデスク」である。
この記事では、実際に使っている7つの道具と使用期間、できている仕事、使い続けて分かった課題を紹介する。
目次
在宅勤務で使っている道具は7つ

現在の仕事用セットアップは次の7つである。
| 道具 | 使用期間 | 選んでいるもの |
|---|---|---|
| 机 | 1年3か月 | E-WIN 昇降デスク SD58-WH |
| 外部ディスプレイ | 1年3か月 | Dopesplay 15.6インチ モバイルモニター |
| モニターアーム | 1年3か月 | KUUVAN モニターアーム |
| 外付けウェブカメラ | 9か月 | HP 435 フルHDウェブカメラ |
| MacBook Air | 9か月 | MacBook Air 13インチ(M4、2025) |
| 椅子 | 1か月 | 無印良品 ワーキングアームチェア 背メッシュ(2023) |
| 有線イヤホン | 1か月 | Apple EarPods(3.5mmヘッドフォンプラグ) |
ここでいう7つは、仕事環境を構成する主要な道具を数えたものである。ケーブル類や消耗品までは含めていない。
パソコンは、13インチのM4 MacBook Airである。ユニファイドメモリは16GB、ストレージは256GB。これに15.6インチの外部ディスプレイをつなぎ、MacBookの画面と合わせてデュアルディスプレイとして使っている。
いわゆる「何もないデスク」ではない。画面は2つあり、オンライン会議のための外付けウェブカメラもある。一方で、仕事ごとに専用機材を増やすことはせず、同じ道具を会社の仕事と個人の発信に使っている。
幅58cmの机でも在宅勤務は成り立つ

使っている机は、E-WINの昇降デスク「SD58-WH」である。天板は幅58cm、奥行40cmとコンパクトで、高さを変えられる。
一般的な仕事机と比べると、天板は決して広くない。だからこそ、外部ディスプレイは付属のスタンドで置くのではなく、モニターアームに載せている。限られた天板を画面の台座で埋めずに済むため、小さな机でも作業場所を確保できる。
机が広ければ、そのぶん多くのものを置ける。しかし、置けることと、仕事に必要であることは同じではない。
私の場合、MacBook Airと外部ディスプレイを使える場所があれば、ウェブディレクションも執筆もPodcast制作もできている。大きな机を否定するわけではないが、少なくとも「在宅勤務には広いデスクが必須」というわけではなかった。
15.6インチの外部画面を足してデュアルディスプレイにする

外部画面には、Dopesplayの15.6インチモバイルモニターを使っている。解像度は1920×1080のフルHDである。
MacBook Airの画面だけでも作業はできる。しかし、ウェブディレクターの仕事では、複数の資料やウェブページを見比べながら進める場面がある。MacBookと外部画面を組み合わせることで、片方に資料、もう片方に作業画面を表示できる。
この外部画面は、私にとって「持ち物を減らすために手放すもの」ではない。仕事を無理なく続けるために残している道具である。
ミニマルな環境とは、単純に画面を1つにすることではない。自分の仕事内容を見たうえで、必要な数を決めることだと思っている。
MacBook Air 1台で会社の仕事と個人の発信を行う

中心にあるのは、13インチのM4 MacBook Airである。16GBのユニファイドメモリと256GBのSSDを搭載した構成を使っている。
この1台で、主に次の3つを行っている。
1. ウェブディレクターとしての会社の仕事
在宅勤務で、会社員のウェブディレクターとして働いている。デュアルディスプレイに資料や作業画面を分け、オンライン会議では外付けウェブカメラとEarPodsを使う。
2. ブログとnoteの執筆
会社の仕事とは別に、ブログやnoteを書いている。執筆専用の端末や外付けキーボードは用意せず、同じMacBook Airを使っている。
3. Podcastの撮影・編集・投稿
Podcastの撮影、編集、投稿も同じ環境で行っている。発信を始めるために、制作専用のパソコンや大がかりな撮影環境を別にそろえたわけではない。
もちろん、専門的な映像制作や高度な音声制作であれば、より高性能な機材が必要になることもある。しかし、現在の私が行っている仕事と発信は、このMacBook Airを中心とした環境で成立している。
外付けウェブカメラとEarPodsを仕事用にする
オンライン会議や撮影には、HP 435 フルHDウェブカメラを使っている。フルHDの1080p、30fpsに対応し、オートフォーカスや自動光補正も備えている。
音声を聞くときは、3.5mm端子のEarPodsを使っている。有線なので充電がいらず、使う前にバッテリー残量を確認する必要もない。
ワイヤレスイヤホンの便利さは理解している。それでも、仕事中に使う道具としては、つなげばそのまま使えるEarPodsの単純さが自分には合っていた。
毎日使うものほど、高機能であることより、迷わず使い始められることのほうが大切な場合がある。
LinkBuds Clipは仕事用ではなく、生活を楽しむために使う

イヤーカフ型イヤホンであるLinkBuds Clipも所有しており、使い始めて約1か月になる。ただし、仕事用の7点には含めていない。
直近の約2週間、仕事ではほとんど使っていないからである。その代わり、朝の散歩やランニング、実家へ帰ったときにくつろぐ用途で使っている。
仕事で使わないからといって、不要な道具とは限らない。
仕事道具には、迷わず使えて作業を止めないことを求める。一方、散歩や休息の時間に使う道具には、身体を動かしたり、気持ちを緩めたりする時間を支えてほしい。同じイヤホンでも、役割が違う。
すべての持ち物に仕事上の生産性を求める必要はない。仕事に使わない時間も含めて生活である。LinkBuds Clipを仕事用リストから外すことで、むしろ自分が何のために持っているのかが明確になった。
椅子は無印良品の背メッシュ型へ替えた

椅子は、無印良品の「ワーキングアームチェア 背メッシュ(2023)」を1か月使っている。
背面には通気性を考えたメッシュ素材が使われ、座面の高さは43cmから53.5cmまで調整できる。アームの高さも4段階で変更でき、不要なら取り外せる。
仕事中ずっと座っているならより高価な、ヘッドレスト付きのワークチェアを選んでもいいと思うが、私は基本立ちながら仕事をするため、8時間仕事するうちの2時間しか座らない。
そのため、必要十分なクオリティであるこの椅子を使っている。
現在の課題は、外付けディスプレイの読みやすさ
現在の構成で、仕事ができないほど困っていることはない。ただ、最近は外部ディスプレイがもう少し大きければ、仕事中に見やすくなるのではないかと感じている。
今の画面でも、表示を拡大すれば文字は読みやすくなる。しかし、拡大すると、画面内に一度に表示できるテキストの量が減る。
読みやすさを優先すると一覧性が下がり、一覧性を優先すると文字が小さくなる。15.6インチというコンパクトさは小さな机に合う一方で、この点には限界がある。
だからといって、すぐ大型モニターへ買い替えるとは決めていない。現在も仕事は成立しており、どの作業でどの程度困っているかを、まだ見極めている段階だからだ。
表示倍率や画面配置の調整で足りるのか。画面サイズそのものを変える必要があるのか。具体的な不便がはっきりしてから選び直したい。
このセットアップが向いている人・向いていない人
このような必要十分のセットアップは、次の人に向いている。
- 在宅勤務を始めるために何を買うべきか迷っている人
- 小さな机や限られた部屋で働きたい人
- 会社の仕事と個人の発信を同じパソコンで行いたい人
- ブログ、note、Podcastを始める前に機材をそろえすぎたくない人
- 実際に困った部分だけを後から改善したい人
一方、次の人にはそのまま当てはまらない。
- 大きな図面や大量の情報を一度に表示する仕事をしている人
- 色や音の正確さが成果に直結する専門職
- 高い処理性能が必要な映像・音声制作を行う人
- 会社から特定の機材を指定されている人
- 小さな文字が身体的な負担になる人
私自身も、外部画面の大きさについては検討中である。同じ7つをそろえることが正解なのではない。仕事内容と身体に合わせて、自分に必要な条件を確かめることが大切だ。
まとめ:仕事道具は「最強」ではなく「必要十分」でいい
私の在宅勤務環境は、机と椅子を含む7つの道具で構成されている。
幅58cm、奥行40cmの昇降デスクに、M4 MacBook Airと15.6インチの外部ディスプレイを組み合わせている。この環境でウェブディレクターとして働き、ブログとnoteを書き、Podcastの撮影・編集・投稿まで行っている。
外部画面の読みやすさには改善の余地がある。それでも、現在の仕事で大きく困る場面はない。
また、LinkBuds Clipは仕事用リストから外したが、朝の散歩やランニング、実家でくつろぐ時間に使っている。仕事で役立つことだけが、道具を持つ理由ではない。
大切なのは、持ち物の少なさを競うことではなく、仕事と生活のそれぞれで役割を明確にすることである。
道具を増やすか迷ったときは、先に買うのではなく、今の環境で何に困っているかを観察する。具体的な不便が分かってから選ぶことで、自分にとっての必要十分なセットアップが見えてくる。


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